放電精密加工研究所
おすすめポイント
研究開発の成果の実用化をサポート
高度な加工技術力・工程開発力
ISO認証を取得
基本情報
対応する加工の種類 | 放電加工 |
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小ロット対応 | 記載なし |
問い合わせ方法 | メールフォーム |
会社情報 | 株式会社放電精密加工研究所 本社:神奈川県横浜市港北区新横浜3-17-6 イノテックビル11階 |
放電精密加工研究所は、1961年に神奈川県川崎市で創業した歴史ある会社です。もともとはものづくりのイノベーション企業として創業したという経緯があり、工場製品を大量生産するために必要な金型を製作するために放電加工機を開発しました。ここでは、そんな長い歴史を持つ放電精密加工研究所の特徴や技術などについて詳しくご紹介します。
CONTENTS
放電精密加工研究所の特徴①放電精密加工研究所の歴史や事業について
放電加工機を開発し、急成長した放電精密加工研究所は、その後表面処理技術や金型製造、機械装置製造などにも進出し、事業分野を拡大しています。ここでは、事業を拡大した経緯や現在展開している事業について詳しくご紹介します。
現在までのあゆみ
設立して以降、1980年までの間は放電加工技術で事業を拡大してきました。この間に、ガスタービンブレード受託加工の開始、アルミ押出用金型の製造やセラミックスハニカム押出用金型の製造がスタートしています。
その後金属加工に関わる技術を取得した放電精密加工研究所は、さらに幅広い分野に進出していきます。放電加工や表面処理の分野では2005年にクロムフリー表面処理剤の製造開始、2014年に航空機エンジン部品本格参入、2021年には環境事業を本格化させています。
金型に関わる分野では、2002年位DMM加工システムの開発や製造を開始し、2020年にはKDTを連結子会社にしています。さらに機械装置等の分野では1991年にマイクロフレックスラインの開発、2002年にはデジタルサーボプレス「Zenformer」の発表、そして2013年には「Zenformer nano」が発表され、2019年に株式会社ミヤギを吸収合併しています。
5つの事業分野で活躍
このように事業を広げてきた放電精密加工研究所の技術は、現在5つの事業分野で活躍しています。まず、放電加工や表面処理の技術は「航空・宇宙」「交通・輸送」「環境エネルギー」の事業で、金型の技術は「住宅」「交通・輸送」の2つの分野、そして機械装置の技術は「機械設備」「交通・輸送」の分野でその力を発揮しているのです。
このような難易度の高い分野へ進出することで、さらに高度な加工技術力や工程開発力を獲得し続けている放電精密加工研究所は、これからもその実績を積み上げ、一層発展させていくことができる企業であるといえるでしょう。
放電精密加工研究所の特徴②放電加工の技術について
もともと放電加工を専門として創業した放電精密加工研究所は、放電加工のパイオニアといえます。ここでは、そんな放電加工においての技術について詳しくご紹介します。
ワイヤーカット放電加工
ワイヤー線を活用し、材料の切断や角加工を得意とするワイヤーカット放電加工では、特殊材や新素材加工、ねじれ形状の加工も行うことができます。これまでに薄板細部加工、上下異形状加工、螺旋状加工、中空加工などの事例があります。
型彫放電加工
型彫放電加工は、加工物の電極に応じて加工する方法であり、難削材の精密加工などに適しています。事例としては、スパイラル・ねじれ形状加工、S字状の貫通穴、減肉(人工疵)などがあります。S字状の貫通穴は通常分割して結合する方法が一般的ですが、放電精密加工研究所では電極を回転させながら曲線加工する技術を持っており、分割せずに加工できるのが大きな特徴です。
電解加工
電解加工は、工作物表面が電解作用により溶解することを利用した加工方法です。電極にはチタンチューブ、電解液には硝酸を使用した小径深孔加工が特徴です。また、機械加工では難しかった斜め方向や曲率(R)を持った長尺で小径の穴あけ加工も、この技術を使って実現することが可能です。
コーティング
高温下など厳しい環境で使用される金属の部品を保護するために、コーティングも実施しています。事例として、米国SERMATECH International社開発の無機塗料コーティングや、MSCoating®という表面処理技術などがあります。
溶射・溶接
高温・高速回転といった厳しい環境化で使用される高温部材には、耐熱性や耐食性、耐摩耗性、耐酸化性をアップするために溶射での皮膜形成や、特殊な溶剤を用いた部品の修理や寸法補正、肉盛りなどに対応しています。実例として、HVOF溶射、プラズマ溶接、メトボンド溶接があります。
切削・研削加工
長い歴史により培ってきたさまざまな機械加工技術を駆使し、素材の特性や用途に適した加工方法を選択しています。これにより、さらに高精度な加工を実現し、満足度の高い製品の提供を行うことができているのです。切削・研削加工の事例としては、マシニングなどでの切削加工、旋盤などでの切削加工、研削加工があります。
放電精密加工研究所の特徴③地域との取り組みも活発
放電精密加工研究所はさまざまなサステナビリティの取り組みも行っていますが、そのなかでも地域とのつながりを大切にする活動は注目です。
工場見学
放電精密加工研究所がどのような企業であるのかを理解してもらうために、そして地域の発展を共に目指すために、一部の工場では工場見学を実施しています。実際に地域の小学生や住人が来場し、その技術やビジネスについて学んでいます。
夏祭り
名古屋事業所においては、従業員家族や地域の方に向けた夏祭りの開催もしています。さまざまな模擬店が出店され、多くの方が集まる大人気のイベントになっています。
教育機関との取り組み
技術の発展を目的とし、各大学と産学共同にて研究を実施しています。また未来を担う学生のために、インターンシップも実施しています。1日から2週間程度の実習を幅広く提供しているので、ぜひ興味のある方はエントリーしてみてはいかがでしょうか。
まずは公式サイトをチェックしてみよう!
放電加工技術のパイオニアとして長い歴史を持ち、幅広い分野でその技術を活躍させている放電精密加工研究所が気になったら、まずは公式サイトをチェックしてみましょう。今回ご紹介しきれなかった企業の取り組みも豊富にあるので、ぜひそちらも見てみてください。