| 会社名 | 富士精器 株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 東京都目黒区碑文谷1-12-15 |
| TEL | 03-3715-5401 |
金属精密加工の分野で、高い技術力と豊富な経験をもつ企業として知られる富士精器は、その多様な製品群と先進的な取り組みで業界をリードしています。自動車部品や医療機器、精密機器に至るまで幅広い産業に貢献する企業です。微細かつ高精度な加工を必要とする分野で評価されており、多くの顧客から信頼を得ています。
富士精器の品質管理体制
富士精器は、品質方針達成のため、以下の具体的な品質目標を設定し、業務の見直しを実施しています。
・クレーム件数ゼロ
・工程不良率の低減
・納期遵守率の向上
これらの目標は、「全員の知恵とチームワークで築く信頼される品質」という理念に基づいています。
品質会議（MEETING）
毎月1回、品質会議を開催しています。会議は、各グループの責任者で構成され、前月の工程品質実績の確認、問題点の発生要因分析、改善・対策活動を行っています。近年の急激な環境変化に対応するため、従来のボトムアップ型の改善活動に加え、外部コンサルタントを招き、月例の定期会議で各部門の活動および年度目標に対する進捗報告を行っています。俯瞰的な視点から現状の問題点や改善点に着目し、製造・品質・営業と連携した総合的な改善活動に取り組んでいます。
品質管理（MANAGEMENT）
品質保証担当者による精密測定に注力しており、測定技術の向上とスペシャリストの育成に力を入れています。高精度な製品を提供するため、以下の測定機器を導入しています。ミツトヨ製 三次元測定機 Crysta-Apex c776: QCD（品質、コスト、納期）への要求の高まりに対応するため、複雑形状品の寸法保証と品質安定化を目的に導入しました。ノギスやマイクロメーターなどの一般計測器では難しい測定に対応します。
工程管理（PROCESS）
受注から出荷までの「見える化」を推進するため、以下のシステムを導入しています。
・受注管理システム
・工程進捗管理
パソコンによる受注管理システムソフトウェアを導入し、材料入荷から出荷までを一元管理しています。受注、材料発注、各工程の作業指示と識別、完成品検査、出荷（在庫）、納品書発行などを管理し、進捗状況をパソコン上で確認することで、各工程担当者間の情報共有と作業効率化を図っています。ネットワーク上での日々の進捗管理に加え、工場中央に大型ディスプレイを配置し、月単位の生産状況を誰でも一目で確認できるシンプルな方法で表示する、工程進捗管理も徹底しているのが特徴です。
研究開発への積極的な投資
もうひとつの特徴として、富士精器は研究開発（R&D）にも力を注いでいます。同社は顧客ニーズに応じた新技術や新製品の開発を行い、常に市場の変化に対応しています。この積極的なR&D活動により、他社にはない独自の技術や製品を提供することが可能になっています。たとえば、精密加工における加工精度の向上や新素材の取り扱いに対応した技術開発など、同社の努力は枚挙にいとまがありません。
また、富士精器はオープンイノベーションにも取り組んでいます。国内外の大学や研究機関、他の企業との協力を通じて、技術の進化を加速させています。このような取り組みにより、同社は金属加工分野における革新的な企業としての地位を築いています。
環境への配慮と持続可能性への取り組み
近年、環境問題が世界的な課題となる中で、富士精器は環境保護にも積極的に取り組んでいます。同社は生産工程の見直しを行い、エネルギー消費の削減や廃棄物の削減に努めています。また、環境に優しい製品の開発にも注力しており、リサイクル可能な素材を活用した製品や省エネルギー化を実現する部品の製造を行っています。
さらに、富士精器では従業員一人ひとりが環境保護の重要性を理解し、実践できるよう教育を行っています。このような取り組みは、企業としての社会的責任を果たすだけでなく、顧客や地域社会からの信頼を得る一助となっています。
幅広い製品ラインナップと対応力
富士精器が提供する製品は、自動車部品や医療機器、さらには航空宇宙産業にまで及びます。これらの製品は、いずれも高度な技術力と精密さが求められるものです。同社の公式ウェブサイトでは、具体的な製品例や技術情報が公開されており、その多様性と対応力を垣間見れます。えば、自動車部品の分野では、エンジン内部の重要な部品やセンサー部品など、微細加工が必要な製品を手掛けています。また、医療機器分野では、人体に安全な素材を使用しながら高精度な加工を実現する技術を活用しています。これにより、国内外の顧客から高い評価を受けています。
まとめ
金属精密加工の分野で確固たる地位を築いている富士精器は、最新設備の導入、徹底した品質管理、積極的な研究開発、そして環境保護への取り組みといった多方面にわたる強みをもっています。同社の製品は、幅広い産業で重要な役割を果たしており、その信頼性と品質の高さは他に類を見ません。これからも富士精器は、顧客のニーズに応える技術革新を続け、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進していきます。金属精密加工におけるトップランナーとして、同社の今後の発展に注目が集まります。
